自治体・学校による
サービス導入の事例
子どもの発達科学研究所の学校支援サービスは、全国多数の小中学校・自治体に導入いただいています。子どもたちが安心して学べる環境のための様々な取り組みを実際の導入事例でご紹介します。

品川区教育委員会
日本初の画期的な取り組み
品川区立学校全46校ですべてのツールと
研修を導入
学校によるいじめの認知件数が少ないにもかかわらず、いじめ対応の困難ケースが複数あり、課題を感じていた品川区。区教育委員会が学校全体の対応力向上を図る取組を検討していたことが導入のきっかけ。 2024年4月より東京都品川区教育委員会からの委託を受け、「いじめ防止のための学校支援事業」を実施。品川区立小・中・義務教育学校でいじめ予防を中心に弊所の調査ツールすべてを導入し、教職員向け研修も実施した日本初の画期的な事例です。
導入前の課題・導入理由
- いじめ対応の困難ケースが複数あり、対応に苦慮していた
- いじめ防止の取り組みのなかで、児童・生徒や教師への意識改革が課題だった
- 授業・研修・調査による総合的ないじめ防止対策を検討していた
実施内容
デジタル調査ツール導入のほか、いじめ予防の一環として品川区立小・中・義務教育学校すべてで、研究所提供のワークブックを用いた「いじめ予防授業」が実施されました。品川区立の全学校・全教職員が参加したこの事例は、「科学に基づくいじめ予防」の大規模な取り組みとして、教育業界が注目。文部科学省や全国の教育委員会からの視察のほか、教育新聞など多数メディアで取り上げられています。
成果・現場の声
- 4つのツール導入により、児童・生徒の状況を包括的に捉えられるようになった。
- より細やかなアセスメントができ、子どもの状態にあわせた判断がしやすくなった。
- 研修で得た「科学的根拠と法律に基づいた知識」が後ろ盾となり、いじめ事案への積極的対応に繋がった。
- 児童・生徒が「アンバランス・パワー」や「シンキングエラー」など、いじめを重大化させるキーワードを用いながら学校生活を意識するようになった。

吹田市教育委員会
NHKスペシャルでも紹介された
吹田市立小・中学校全54校の事例
大阪府の吹田市教育委員会では、2022年9月から「デイケン」を導入。現在も吹田市立小・中学校全54校で活用されています。
導入前の課題・導入理由
- 文部科学省から受託した「いじめ対策・不登校支援等推進事業」(2022年度)の一環として導入
- 簡便にSOSを発信できる環境づくり、リスクのある子どもの早期発見・早期支援の充足のため
実施内容
弊所は吹田市が文科省から受託した事業に全面協力し、吹田市約3万人の児童生徒に向けデイケンを提供。同時にメンタルヘルスの状態を測定するNiCoLiや学校全体の状態を把握する学校風土調査も行いました(希望校、年度により差異がございます)。
児童生徒がデイケンを利用する吹田市の様子をはじめ、いじめ予防授業の実施などはNHKスペシャル『“いじめ”から、逃げない 3年2組 4か月の挑戦』(2023年5月6日放送)でも紹介されました。
成果・現場の声
- これまで直接、言えずにSOSを出しにくかった児童生徒から、デイケンの入力をきっかけで、相談してもらえるようになった。
- 相談ボタンを押したことがきっかけで、表面上では分からなかった問題が明らかに。学校で組織的に対応できた。